※本記事は医療的なアドバイスに代わるものではありません。食事療法については、必ずかかりつけの医師にご相談ください。
結論:プリン体を完全に管理する宅食はない。自己管理が前提
痛風や高尿酸血症の食事療法では、尿酸の元となる「プリン体」を多く含む食品を避けることが重要です。しかし、現状では「プリン体制限食」を専門に提供している主要な宅食サービスは、残念ながらありません。
宅食サービスは、あくまで健康的な食生活をサポートするツールです。痛風の方が利用する際は、ご自身でメニューの原材料を確認し、プリン体の多い食材を避けるという自己管理が前提となります。
1. プリン体が多い食品を再確認しよう
まずは、一般的にプリン体が多いとされる食品を覚えておきましょう。これらの食材がメインで使われているメニューは、避けるのが賢明です。
- 特に多い(100gあたり300mg〜): 鶏レバー、豚レバー、牛レバー、あん肝、白子、干し椎茸
- 多い(100gあたり200〜300mg): かつお、いわし、えび、さんま、まあじ(干物)
- 肉類: 牛・豚・鶏のバラやロースなどの主要部位にも、100gあたり70〜150mg程度のプリン体が含まれます。
参考: 公益財団法人 痛風・尿酸財団
2. 宅食サービスを「活用する」ための視点
プリン体制限に特化したサービスはありませんが、視点を変えれば、宅食は痛風の食事管理に役立てることができます。
① バランスの取れた食事で、肥満を解消する
痛風は、肥満やメタボリックシンドロームを合併しているケースが多く見られます。宅食サービスは、管理栄養士が監修した栄養バランスの取れた食事が多く、エネルギー(カロリー)のコントロールが容易です。
- おすすめサービス: nosh(ナッシュ)は、全メニューの栄養成分(カロリー、糖質、塩分など)が明記されており、健康的な体重管理に役立ちます。
② アルカリ性食品を意識して摂る
尿をアルカリ性に傾けることで、尿酸が排出されやすくなります。野菜、海藻、きのこ類などのアルカリ性食品を積極的に摂ることが推奨されています。
- おすすめサービス: GREEN SPOON(グリーンスプーン)は、野菜たっぷりのメニューが豊富です。ただし、魚介類を使ったメニューもあるため、原材料の確認は必須です。
③ 減塩を心がける
高血圧は痛風の合併症の一つです。減塩は、血圧管理に直接的に繋がります。
3. 宅食利用時の具体的なチェックポイント
- 原材料表示を必ず確認: メインの食材だけでなく、ソースや出汁にプリン体の多いエキス(レバーペースト、魚介エキスなど)が使われていないか確認しましょう。
- 魚介類、レバーを使ったメニューは避ける: 特に「〜の肝和え」「白子〜」といったメニューは避けましょう。
- 肉類は量に注意: 肉類がメインの食事ばかりにならないよう、豆腐や卵が主菜のメニューと組み合わせるなど工夫しましょう。
まとめ:医師と相談の上、補助的なツールとして活用を
痛風・高尿酸血症の食事管理において、宅食サービスは「完璧な解決策」ではありません。しかし、カロリーコントロールや減塩、野菜摂取といった面で、あなたの食生活をサポートする「補助的なツール」として活用することは可能です。
利用する際は、必ずかかりつけの医師に相談し、ご自身で原材料を確認するという手間を惜しまないでください。正しく付き合えば、食事作りの負担を減らし、治療に専念する時間を生み出してくれるはずです。

